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3776駅伝「もう一つの富士登山、世界遺産への道。」

3776駅伝「もう一つの富士登山、世界遺産への道。」

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3776駅伝最新情報!

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3776駅伝実施要綱はこちら

3776駅伝とは?

―――3本の軸でゴミ拾い駅伝

2006年に始まった、東京箱根間ゴミ拾い駅伝に端を発する「ゴミ拾い駅伝」は、これまで都市的地域を中心に行われてきました。まちからまちへ、点と点を線で結ぶゴミ拾い大会として現在も地域を西へと延ばし、継続活動中です。
このゴミ拾い駅伝を、日本列島を空から見て横の軸とすると、そこから空へと直角に伸びる軸が、高さの軸となります。高さの軸は山々と表現でき、その山々から流れ出た川は、縦の軸と言えます。この縦の軸、すなわち川のゴミ拾いは、ウェルカムラフトの中で啓発/実行しています。縦、横、そして高さと言う3つの軸を舞台に、この日本から、世界にゴミ拾い駅伝の流れを発信していくのが、私たちの役目です。
3776駅伝は、上記の内、高さの軸を舞台に行うゴミ拾い駅伝プロジェクトです。富士山という、日本列島の最高峰までをゴミ拾いすることは、大きな意義があります。単に富士山でゴミ拾いというと、登山ルートなのか、樹海清掃なのかで大きく内容が変わってきます。

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―――富士山の世界遺産に向けた動き

この中で私たちは、富士山の標高3776mを形成するすべての地域(臨海部、都市部、樹海、山岳部)を一体として考え、それらの地域をゴミを拾いながらつなぐ駅伝を提唱しました。

2011年7月27日。富士山の世界遺産登録に向けて、静岡県と山梨県が文化庁に提出した推薦書原案には、富士山を自然遺産としてではなく、文化遺産としての登録を目指し、その構成要因として25の資産をピックアップしています。これはまさに、富士山の多様化、多文化を意味しており、高低差3776mに渡るゴミ拾い駅は、一層その役割が明確になってきました。
25の構成資産の中には三保の松原という富士山を眺めるポイントとして設定されている景勝地もあります。場所は富士山から遠く離れた静岡市清水区にある三保半島、つまり臨海部です。その他、山梨県には忍野八海という富士山の湧水により形成されている湧泉群があります。

【25の構成資産は以下の通り】

1.富士山域:以下(1)~(9)

(1)山頂の信仰遺跡

(2)大宮・村山口登山道(現富士宮口登山道)

(3)須山口登山道(現御殿場口登山道)

(4)須走口登山道

(5)吉田口登山道

(6)北口本宮冨士浅間神社

(7)西湖

(8)精進湖

(9)本栖湖

2.富士山本宮浅間大社

3.山宮浅間神社

4.村山浅間神社

5.須山浅間神社

6.冨士浅間神社(須走浅間神社)

7.河口浅間神社

8.冨士御室浅間神社

9.御師住宅(旧外川家住宅)

10.御師住宅(小佐野家住宅)

11.山中湖

12.河口湖

13.忍野八海(出口池)

14.忍野八海(お釜池)

15.忍野八海(底抜池)

16.忍野八海(銚子池)

17.忍野八海(湧池)

18.忍野八海(濁池)

19.忍野八海(鏡池)

20.忍野八海(菖蒲池)

21.船津胎内樹型

22.吉田胎内樹型

23.人穴富士講遺跡

24.白糸ノ滝

25.三保松原

―――構成資産25の分布図と一筆書きルート



より大きな地図で 富士山構成資産25 を表示

(富士山の世界文化遺産登録に係る推薦書原案より抜粋)

このような点と点を結び、全体として新たな富士山像が見えてくるでしょう。2012年1月12日、富士山の世界文化遺産に向けた推薦書の正式版が文化審議会で了承され、ユネスコに提出する富士山の形として、25の構成資産が定まりました。今後、上記の構成資産を繋ぐルートを選定し、2013年の世界遺産登録発表に向けて、いよいよ走り出します。

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▲三保の松原:展望地点として文化的価値あり

世界遺産に向けた道筋と3776駅伝

2011年9月 1日:文化庁文化審議会が富士山と鎌倉の推薦を了承

2011年9月22日:政府がユネスコの世界遺産委員会に富士山を世界文化遺産として推薦することを決定

2011年9月30日:この日を期限に文化庁が推薦書の暫定版を「ユネスコ世界遺産センター」に提出

2012年2月:国が正式推薦書を「ユネスコ世界遺産センター」に提出

2012年2月:「もう一つのプロジェクト」が富士山構成資産をつなぐルートの選定に向けた現地調査を開始。

2012年3月以降:「ユネスコ世界遺産センター」が「イコモス(国際記念物遺跡会議)」に諮問

2012年夏~秋:「イコモス」による現地調査

2012年10月:「もう一つのプロジェクト」が構成資産ルートを決定←いまここ

―――これからの動き

2013年5月:「イコモス」が世界遺産委に勧告

2013年6~7月:世界遺産委員会で登録の可否を決定

2013年7月:「もう一つのプロジェクト」が構成資産ルートをつなぐ「3776駅伝」を実施。

もう一つのプロジェクトは「富士山を世界遺産にする国民会議」に賛同しています

これまでの3776駅伝

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NPO法人もう一つのプロジェクト

「世界を1mm動かす。」

「もう一つのプロジェクト」は、「ゴミ拾い駅伝」、「ウェルカムラフト」、「もう一つのメディア」、「もう一つのトラベル」、それに更なる可能性と余白の追求を続ける「もう一つの事業」を手掛ける複合事業型NPOです。単一の分野にとらわれず、様々な社会的な問題を、もう一つの切り口から解決に結び付けていきます。2005年12月発足、2011年12月より特定非営利活動法人(NPO法人)