いよいよ始まる4年間に渡る長期プロジェクト「五街道ゴミ拾い駅伝」。最初のルートは、江戸時代に整備された五街道の中でも、今もなお我が国の大動脈として位置づけられている「東海道ルート」です。私達は、日本橋から始まる東海道を、現在の大動脈たる国道と、旧東海道とを織り交ぜたオリジナルコースを設定し、同時に4つの中継所3つの給水所を設置しました。今もなお、東海道に息づく人々の支えを感じることが出来る給水所は、選手と地元のみなさんとの交流の場。今回はそんな過去と現代が交錯する「東海道ルート」を紹介したいと思います。
日本橋をスタートしますと、コースは東京都心を一直線に縦断していきます。日本橋界隈を過ぎると、銀座、新橋、浜松町と、日本を代表する商業地域、ビジネス街を駆け抜けていきます。この道路は国道15号線、もしくは第一京浜国道です。国道沿いの田町品川間では、話題の山手線新駅建設予定地も横切ります。まさにホットなエリアです。
そんなホットなエリアから、いきなりコールは時代を超えます。八ツ山橋を過ぎると、旧東海道へ入っていきます。ここは、昔の町並みと活気を復活させる目的で街づくりが進められており、電柱の地中化や石畳の整備、商店の改修によるり江戸時代の町を彷彿とさせる町並みが続いています。旧東海道品川宿周辺まちづくり協議会さんのあり、ここに「品川給水所」を設置していただくことになっています。最初の休憩所です。ペース配分やゴミ回収具合など、後半区間の戦略を練るにはちょうどいい時間帯です。
品川旧東海道エリアを越えると再び国道15号線に戻り、ここからは一直線に神奈川県へ向かうこととなります。大井町、大森、蒲田を過ぎると東京都と神奈川県を隔てる多摩川が見えてきて、六郷橋を渡ったところが最初のタスキリレー場所となる川崎中継所です。
川崎市内に中継所が設置されるのは、今回が初めてのことです。東海道53次では品川の次は川崎ですね。自然な流れといれば自然な流れです。このため、2区のコースが若干伸びるかと思われますが、次の中継所も新たな場所に設置してしまいました。詳細は後ほど。
川崎市内のコースは3kmに満たないので、すぐにコースは横浜市へと移り変わります。横浜駅通過後、コースは国道1号線に変わります。ここは要注意です。横浜市内にはかつて神奈川と保土ヶ谷、戸塚と3つの宿場町がありました。このうち、保土ヶ谷では、今回も、給水所を設置していただけることとなりました。東海道保土ヶ谷宿松並木プロムナード水辺愛護会さんと、宿場そばの桑名屋さんの協力で、お蕎麦が振舞われます。当日は寒いことが予想されますので、選手に限らず、サポーターのみなさんもゆっくりしていってください。
保土ヶ谷を過ぎると、いよいよ一日目最大の難所である権太坂がそびえます。これまでのコースでは国道1号線をまっすぐ登っていきましたが、今回は旧東海道がコースとなっています。いわば、"本家・権太坂"です。本家の方は、道も狭く、住宅街をひたすら登っていくような形ですが、ここは尾根道となっており、左を向けば横浜のみなとみらいが、右を向けば富士山の絶景が垣間見れるコース上屈指のビューポイントとなっています。坂を登りきれば、かつての武蔵野国と相模の国の国境である境木地蔵があり、ここを過ぎれば二つ目のタスキリレー場所となる東戸塚中継所です。
東戸塚中継所も初めての設置となります。従来の戸塚中継所よりも、日本橋よりに設置してあるため、2区の距離のバランスをとった形です。東戸塚中継所は、駅前に設置され、ここにも給水所が設置されます。東戸塚のまちのみなさんとのふれあいの機会となります。旧東海道は、実は東戸塚を通っていたのだと言うことを実感できるコース設定となっています。
東戸塚を越えると、ここで再び国道1号線に合流します。この辺りから時間帯も夕刻へと移り変わります。戸塚から先のコースは、これまで国道134号線を行きましたが、街頭がなく夜道が暗いことや、そのことによりゴミすら見えないといった事情を加味し、国道1号線を直進したまま平塚に至るコースとしました。藤沢市内で一旦旧東海道(県道30号、43号)を通りますが、茅ヶ崎で再び国道1号に合流し、平塚市内に入ります。
平塚中継所は国道沿いの平塚市役所となっており、ここで一日目が終了します。東戸塚からの距離は25kmを越え、日本橋箱根間としては、過去最長区間となります。かつて湘南の海風に苛まれながら泊まった平塚の宿泊場所。しかして今回の宿泊場所は温泉施設を予定しています。
二日目のスタートは、再び平塚市役所となります。1日目の結果を集計し、2日目の結果と合わせて合計結果を算出するので、今回も一斉スタートとなります。スタートからコースは国道1号線を進み、花水川を渡れば大磯町に至ります。湘南エリアの海岸線を進みながら、眼前には晴れていれば富士山を望む風光明媚な区間となっています。134号線を走らないのも今回が初めての試みで、どれほどのゴミが回収されるのか注目です。
大磯から二宮、国府津と東海道線と並走しながら進み、小田原市内へと入っていきます。この間はほとんど旧東海道コースと被っており、松並木を頻繁に見かけることが出来ます。この辺りには高麗(こま)という地名が存在し、その名前からもわかるとおり、かつてこの地に朝鮮王朝の高麗(こうらい)から渡来人が移り住んだと言われています。歴史の道東海道、さすがにネタは尽きません。
酒匂川(さかわがわ)を過ぎると小田原市街地へと至ります。直角に折れ曲がる国道1号を過ぎ、ここでタスキリレーを迎えることとなります。例年、コンビニの駐車場を中継所としていましたが、今回は小田原城内にある小田原市城址公園が中継所となります。昨年行われたもう一つの東海道駅伝の島田岡崎間大会で設置された掛川城の中継所に次ぐ、城内中継所となります。国道1号から若干入り組んだ場所にありますので、選手のみなさんは地図をよく確認しておいてください。目印は「箱根口」の交差点です。
小田原城を出て、再び国道1号へと戻り、いよいよお待ち兼ねの箱根山に進んでいくことになります。コース前半は平坦な道が続きますが、左隣に早川が見え始めると、緩やかに上り坂が始ります。この辺りからは道幅も狭くなり、湘南バイパスの出入り口も重なるため、走行には注意が必要です。
箱根湯本の駅が見えてくれば、ここからは一段と箱根らしい賑わいと、急な上り坂が始ります。御馴染みの山登り区間です。山の中にも商店が多く、車を停められる場所も多いので、サポートにあたるメンバーは選手の水分補給などの面でサポートをお願いします。山中では給水所の設置はありません。大平台、宮ノ下、小涌谷と、有名な温泉街を登っていきます。小涌谷後はしばらく目立った施設もなく、ここから正に自分との戦いとなります。自分との戦いに集中しすぎることなく、車にも要注意です。
下り坂に差し掛かると、晴れていれば湖面がまぶしい芦ノ湖がだんだんと視界に入ってきます。ここまでの疲れも吹き飛ぶことでしょう。そしてすぐに元箱根の界隈に到達し、大きな赤鳥居をくぐることとなります。気持ち的にはここがゴールと思いたいところですが、この先にまだ少しの距離と、坂が待っています。再び町並みが広がれば、すぐにゴールとなります。芦ノ湖駐車場でスタッフがゴールテープを引いてまっていますよ!
▲前年度優勝の静岡大学浜松キャンパスチーム
※コースの詳細な情報は、選手のみなさんには大会案内とともにメールでお送りします。応援の方は、後日当ウェブサイト内で観覧できるようにします。
「もう一つのプロジェクトは」、「ゴミ拾い駅伝」、「ウェルカムラフト」、「もう一つのメディア」、「もう一つのトラベル」、それに更なる可能性と余白の追求を続ける「もう一つの事業」を手掛ける複合事業型NPOです。単一の分野にとらわれず、様々な社会的な問題を、もう一つの切り口から解決に結び付けていきます。2005年12月発足、2011年12月より特定非営利活動法人(NPO法人)
