レストランや会社の評価・格付け媒体は世の中に山ほどあっても、私たちの様なNPOが統一的な基準の下で調査された情報はほとんど見かけません。
というわけで、NPO法人もう一つのプロジェクト(以下:当団体)は、NPOの収入構造や情報公開度合いなどをもとにNPOの格付け評価を行い、独自のデータベースを構築しました。
さらに、より見やすく一般向けにこの情報を提供するために、スマートフォン向けのアプリケーション(以下:アプリ)をリリースしました。
・5つ★獲得NPO=65団体!わずか全体の6.7%!
・全NPOの事業収入中35%は介護福祉系NPOが占める!
・25分野の市場に大別し、占有率トップNPOも判明!
・68団体が活動実績なしと判明!
調査対象:横浜市に主たる事務所を置く特定非営利活動法人
調査期間:平成22年度(2010年度)
対象法人数:962(報告書提出済みの法人が対象)
このアプリでは、NPOの活動状況を情報公開度や収支状況から事業実績を読み取り、5つ★を最高ランクとする格付けを実施しました。対象となるのは横浜市内で2010年度報告書を提出した962団体です。 広報やPRが上手なNPOばかりが支援を受けられやすい昨今、すべての NPOを並列に評価する機能が必要であり、今回のアプリはそれに一役買うことができると考えています。
私達がNPOを評価する基準は、持続可能で、純粋に事業展開しているかどうかと言う点です。そのために、以下の点で5段階の評価をしてみました。
事業費に人件費が含まれるか否かが事業性のあるNPOかを判断する上で重要な基準です。しかしながら、人件費が50%を越えている場合は、評価の対象としません。従って、五つ星の対象は、純事業支出が50%以上且つ人件費を計上しているNPOのみとしています。
実際に事業展開に使われている額を導き出すため、収支計算書に記載の支出部門の中で、事業費の内訳に焦点を当てます。この内、人件費が事業支出として含まれている場合は、純粋な事業費とはカウントせず、差し引いた額が純事業支出となります。
「もう一つのプロジェクト」は、「ゴミ拾い駅伝」、「ウェルカムラフト」、「もう一つのメディア」、「もう一つのトラベル」、それに更なる可能性と余白の追求を続ける「もう一つの事業」を手掛ける複合事業型NPOです。単一の分野にとらわれず、様々な社会的な問題を、もう一つの切り口から解決に結び付けていきます。2005年12月発足、2011年12月より特定非営利活動法人(NPO法人)